父の学校
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Dranno父の学校・【お知らせ】

「ミャンマーで父の学校」報告(1)|父の学校


父の学校

私は主任牧師のタウンオル先生から「今年は長老・執事の責任、というテーマでやるので、そのような内容で講義して下さい」と言われました。
私は聖書を開いて準備しているときに、このみことばが心に響いてきました。

「監督はこういう人でなければなりません。
~自分の家庭をよく治め、十分な威厳をもって子どもを従わせている人です。
――自分自身の家庭を治めることを知らない人が、どうして神の教会の世話をすることができるでしょう」(Ⅰテモテ3 :2-5)
 これを読んで、私は「そうだ、今回は既婚者を対象にして家庭セミナーをやろう」と思いつきました。
そして、男女をクラス分けして、男性は私が、女性はソジョンが担当することにしました。
私は以前日本に一時帰国したときに「父の学校」というセミナーを受講してとても恵まれたので、それをミャンマーでもやってみたい、と以前から思っていたのです。
いつか使おうと思って持ってきた父の学校のテキストを、本棚から引っ張り出しました。
そうしたら、そのときにセミナーの宿題で私が書いた「妻が愛らしい20の理由」や「愛する妻への手紙」などが本にはさんであったので、もう一度読み返しました。
日本で父の学校をやったときの感動が、再びよみがえってきました。
それで、この父の学校の講義を短く要約して、ミャンマー語でレジメを書きました。
ソジョンも女性・母親対象で「家族関係」の講義を準備しました。

 当日、男性クラスには4人の父親が参加しました。
少人数だったので、深く分かち合いをすることができました。
最初の「父の影響力」の講義で、私が自分自身の父親の話をした後、「みなさんの父親はどんな人でしたか?」と聞きました。
そうしたら、ある参加者は「私の父親は、私がまだ母の胎内にいるときに離婚して、他の女と結婚してしまいました」と言って、涙を流しながら、今までの父に対する苦い思いを正直に語ってくれました。
また次の参加者も、「私の父も、私がまだ小さいときに、家を出てしまいました」と話しました。
私たちは、心を痛めながら、共感して聞き入っていました。
一人一人の衝撃的な、心の痛い身の上話を聞きながら、「このミャンマーでも父の学校がどんなに必要だろうか」と、ひしひしと感じました。
そして、「今まで父から受けた悪い影響を断ち切り、私たちはアブラハムのように、後の世代には祝福を流していくようにしよう」とみんなで決心しました。
その後、「父の男性」「父の使命」「父の霊性」の講義を終えて、「妻が愛らしい10の理由」と「愛する妻への手紙」を書く時間になりました。
私は最初「ミャンマーの男性文化では、恥ずかしくて書けないのではないか」と心配しました。
それでみんなに「これは日本文化でも韓国文化でもありません。
聖書の文化に従って書きましょう」と言いました。
そうしたら、みんな素直に書いてくれました。

 女性クラスのほうは10人ぐらいが参加し、ソジョンが自分の夫婦の体験を交えながら話をして、みんな爆笑していました。
「夫を尊敬する10の理由」を書く時間に、ある参加者は「夫の悪い理由を書いてはダメですか?」と言って、みんなを笑わせました。
ある婦人は「教会でこういうテーマの講義を聴くのは初めてです」と言っていました。
とにかく、大きな反応、手答えがありました。

 その日の午後、洗足式の時を持ちました。
まず夫が、愛する妻の前で、さっき書いた「妻が愛らしい10の理由」と「愛する妻への手紙」を読み上げました。
妻も夫に「夫を尊敬する10の理由」を読んで、交換し合いました。
そして、みんなが見守る中で、一組ずつ、夫が妻の足をていねいに洗って、タオルでふきました。
その子どもたちもよく見ていました。
ある60歳以上の夫は、普段は無口なのですが「今までの人生で、ラブレターを書いたのは初めてだ」と言いました。
その妻は、夫が足を洗っている間、涙ぐんでいました。
そして、夫が妻のために手を置いて祈り、みんなもその夫婦のために祈りました。
その後、一組ずつ肩を組んで写真を取り、最後にはみんなで全体写真を取りました。
それは本当に幸せな、感動的な時でした。

 次の日、父の学校に参加したウーチョーチョーウさんが、14歳ぐらいの女の子を教会に連れて来ました。
後で聞いたら、その子は、以前の妻との間に生まれた、自分の「娘」だとのことでした。
・・・・・彼は、自分の父親が酒飲みで、暴力をふるう父だったのが、自分も父親になったら、同じようになっていました。
でも、3年前にイエス様を信じて、本当に変えられて、今では家族みんなで教会に通っていたのでした。
でも、彼が再婚だったことも、そんな娘がいたことも、全く知りませんでした。
彼はきっと、前日の講義で、父親としての責任を痛感して、その娘にも何とか福音を伝えて救われてほしいと思ったのでしょう。
その女の子は、子どもたちのクラスに参加して、熱心に福音を聞いていました。
弟や妹たち(新しい妻の子ども)とも仲良くなって、表情も明るくなりました。
また、彼の長男は、今回のセミナーの最終日に、洗礼を受けました。
今回の父の学校・家庭セミナーを通して、このような具体的な家庭回復の恵みが与えられたことを、主に感謝します。

 今回の父の学校は、ミャンマーでは初めての試みなので、どうやっていいかわからず、試行錯誤でしたが、これを第1期として、これからも次々と開いていきたいと思います。
そして、この働きを通して、ミャンマーの父親たちが生き返り、それによって家庭が生き返るように祈ります。

「クードー、アチャノウディー、アペーピッバーイ!」(主よ、私が、父親です!)
伊藤仁

--2012-04-24--